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2007年11月 4日 (日)

ピリスのピアノ

マリア・ジョアン・ピリスのピアノ・リサイタルに行きました。
錦糸町にある、すみだトリホニーホールです。

ピリスのピアノ

優しいピアノを聴かせてくれるのです。
さて開場して入り口入ると、演奏曲の一覧が貼られています。

内容は、アーティストの強い希望によりプログラムの変更があります。
とのこと。
な、なんとかCD買ってきて聴いていた曲が1つ消えた。。。
今回急遽、チェロとピアノの曲が入ったのでした。

それはそれなりに嬉しい。

そして、こんな事も書かれています。
   また、ピリスは前半の曲目を1つの大きな流れとして演奏したいと
   考えておりますので、前半においては曲間の拍手をご遠慮くださいます様
   お願い申し上げます。
むぅ、何があるんだ?  期待と不安(理解できるかの不安)でドキドキです。
そんなんで血行悪くなってもう眠気で倒れそうです。

さて、演奏ですが、かなりの観客の期待が現れました。
演奏の出来とかではなく、会場の異常な静けさ。
皆が息を潜めた、というのでしょうか。ちょっとした音が響くのです。
ちょっと動いただけでもそれが雑音になる感じ。耳鳴りしてましたから。
なので、ヒナステラと、スカルラッティの曲が終わったときだと思うけど、
拍手は当然せずにいたら、ピリスが立ち上がって近くにおいてあるテーブルの
水を飲んだのですが、そのときにやっと、皆息をしたようです。
ざわざわっと、言う音が信じられないくらい大きく聞こえましたから。

そして、演奏は淡々と弾いているようで、美しい。
おとの粒がキレイで、かつ、若々しさがある。生きが良いのです!新鮮な音。
なのに、めちゃくちゃ激しく弾いている感じや、力を入れまくっているではなく、
強く弾くときは鞭を使うように、柔らかさで一瞬、強さを出す、という感じ。

いやぁ、、、小山実稚恵さんの演奏が好きなんだけど、ピリスも良いっ。

そして、チェロとの競演。
演奏の仕方が、チェロを主体にサイドメン状態です。
ピアノの音ではなく、チェロを聴いている感じ。
というか、そう聴かせている気がしました。

気持ち良い演奏。チェロの音はもう少し強さがあればうねりが出て、
良かったのではと思うけど、気持ちよいのは確か。

最後の曲のベートーヴェン。そのときはチェロのパヴェルは、
ピアノの後ろに置かれたテーブル(飲み水が置いてある)の席に座って
じっと聴いてます。

そして、この曲の演奏が終わりました。もう、拍手の波が止みません。
さあ、アンコールでは何を聴かせてくれるのだろう?
こんなに早いんだから、何曲だって良いんじゃない?
などと、自己中なこと、考えていると、一度舞台裏に戻っていた、
チェロのパヴェルと一緒に舞台に出てきました。
アンコールはまた競演のようです。
流れた曲は、なんか聴いた事ある。これは、どう聴いてもバッハだ。

な、演奏は気持ちいいけど。バッハ大好きだけど。。。
それは期待してたのと違うよ。

だから、もう一曲やってくれるかと思った。
でも、無かった。。。残念。
バッハは、ピアノの無い時代で、チェンバロで弾くんだよね。
だから、メインはチェロになる。
そう考えると、モーツアルトの演奏も聴きたかった。。。もうやらないのかな。
演奏は本当に優しい音。
母親のピアノ、という感じ。また来日して欲しいな。

これ、アンコール曲。

そしてサイン会、、、なし。(泣っ)
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マリア・ジョアン・ピリス ピアノ・リサイタル
すみだトリホニーホール
18:00~20:00
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○ヒナステラ:3つのアルゼンチンの踊り
○D.スカルラッティ: ピアノソナタ イ長調 K.208
○シューベルト:ピアノソナタ 第13番 イ長調 作品120 D.664
  ~18:45 <休憩15分>19:05~
●シューベルト:4つの即興曲作品142より第1番 ヘ短調←取りやめ。
○シューベルト:4つの即興曲作品142より第2番 変イ長調
◎シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ イ短調 D.821←追加
  ゲスト:パヴェル・ゴムツィアコフ(チェロ)
○ベートーヴェン: ピアノソナタ 第31番 変イ長調 Op.110
●フランク :ヴァイオリン・ソナタ←取りやめ。
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アンコール
J.S.バッハ(シロティ&カザルス編曲)
トッカータ.アダージョとフーガハ長調 より
”アダージョ”
~ 20:05まで。

パンフレット 無料。
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あ、あと蛇足なんだけど。。。
本当は今日も3人で行く予定だったんだけど、来れなくなってしまって。
そのことがとても悲しかったんだけど、そんな思いで空けていた席にいきなり隣の人が
見えないから、といって移動してきた。
正直、ブチ切れ。
テメーはハイエナか?  と、意見言うならケンカ腰になりそうで、我慢して弟に、
指差して「コイツ」ってジェスチャーしたら、さくっと「あの、そこ人来るかもしれないんで」
と言ってくれた。
弟に嫌な役をさせてしまった。言われたほうだって嫌な気分だろうケド。
こちらも領分が狭いとも思うけど、ちと許せなかった。
本当に3人で観たかったから。。。

でも、自己嫌悪。
つまらない事してるなぁ、と思ってたら、後半の公演が始まるときに、
向こうから、「ここ、やっぱり来ますかね?」と聞いてきた。
来るわけが無い。だって俺がチケット持ってるんだもの。でも仕方ないか、と思って。
「見えないんですよね。良いですよ。」って譲ってあげた。
せっかくのライブだもの。みんなで観れた方が良いものね。

でも、空いてるからって移るのは、マナー違反だと思う。
自分は絶対にしたくない。
それを皆がやったら演奏中に皆が席移動するようになる。
安い席しか買わないで、最前列の空いてるとこ座る人が前に居て、
後から来た人が座れずにずっと立って席探していたの見かけたことある。

そういうこと考えて欲しい。

世の中、怒られないから皆、何がマナーか、気使いか、
判らない人が多くなったと本当に思う。
遊びが多い世の中で。大切なものが消えていく。
怒らないでいることがすばらしい、笑っている人がすばらしい、と
昔、テレビとかで言われ続けていた時期がある。
それが、今の世の中で、相手の言いたい事を察することの出来ない人を
沢山生んでしまったのだと思う。
そんなことも考えた1日でした。

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